日に日に寒さが激しくなっていますね。
もう12月も半ばだなんて、日々が本当に早くてびっくりです。
このブログでも秋の異動組の様子がちらほらあがっていますが、異動組は新天地で奮闘の日々だと思います。
かく言う私も、グループホームぷうさんのおうちからグループホームやわらぎ(枝松)に異動になり、現在ホーム長見習いとして、めくるめく毎日を送っています。
1か月目は2階、2か月目からは1階と、慣れない現場や事務に戸惑いつつも、管理者の谷口さん、永田さんをはじめ現場のスタッフ、各事業所のリーダーや、田村さん、藤岡さん、社長、本当に皆さんにに助けてもらい、てんてこまいながら、なんとかやってます。
1階に入って数日目に、ある利用者さんがお亡くなりになりました。看取りに入っていた訳でもなく、突然のことでした。
たまたまその日の午前中、その方の入浴介助に入ったのですが、
ヒゲが伸びていたので「私ヒゲ剃り上手なんで剃ってもいいですか?」と聞くと「うん、うん」と言ってくれました。入浴後もうなずきながら、「きれいになった。ありがとう、ありがとう…」と何度もお礼を言って下さりました。こんなに喜んでもらえて嬉しいなぁ〜と思った数時間後の出来事でした。
出会ったばかり、まだまだこれからいろんな思い出を一緒に作りたかった…。涙が止まりませんでした。家族さんが帰られる時、お風呂での事をお伝えすると、「こうして、きちんと人にお礼が言える内に亡くなったこと。本人も幸せに思っていると思います。
きれいな姿でした。ありがとうございました。」と涙ながらに言って下さりました。
そして何日か過ぎたある日、
利用見学の家族さんからの電話がありました。
「住所調べて行ってるんですが、場所がわからないんです。○○までは来たんですが…」
慌てて、○○まで走っていくと、年配の女性が不安そうにおられました。無事ホームまで案内できました。
建物内を見学後にお話を伺っていると、
「今まで家で一緒に暮らしていたのに、施設に預けるのが、なんだかかわいそうで…だから、近所から手当たりしだい探してるんですが、近所にみつからなくて…」と涙ぐまれていました。
私達のお預かりする利用者さんは、その背景も一人ひとりが違います。誰かの大切な家族であったり、身寄りのない方だったり、身寄りがいても疎遠だったりと本当にさまざまです。
そして、その方々さまざまなな考え方があります。
利用者さんのとりまく環境や状況もひっくるめて、大切なお一人お一人りであることに変わりなく、理解と支援が私達の仕事だと思っています。
そして、利用者さん、家族さんにとっても今までの暮らしからホームでの暮らしになるということは、不安でいっぱいだと思います。
希望される全ての思いを叶えることは、正直難しいのも現場の事実です。それでも、少しでも思いに寄り添えるよう、日々優しさを忘れず、真摯に向き合っていきたいと思う日々です。
利用者さんも家族さんもスタッフも、ここに関わってくれる皆さんが笑顔になる!安心できる場所。
今よりも、もっとそんな枝松になりますように・・・!
気負わず、自然体で頑張っていきたいです。 枝松 宇都宮忍
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