緊急対応講習

 新年度がスタートしました!

今日は、小春日和のとても気持ちのいいお天気でしたね。

久万の台の花壇のチューリップも、もう間もなく!緑のつぼみが日に日に大きくなっています。

 

 先日、ぷうさんのおうちでは、小規模と合同での救急対応講習が行われました。

講師に、BLS(一次救命処置)インストラクタ-の出来さん(千舟町クリニック)をお招きし、

・窒息の解除「腹部突き上げ法」

・心臓マッサージ を、モデルの人形を使い実技を中心に教えて頂きました。

今までにも、消防署の方による一般的な緊急対応の講習は受けたことがありますが、

さすが、介護の現場を知っているプロ!高齢者に特化しており、介護従事者目線での講習で、大変勉強になりました!

 

まずは、

■のどに詰まらせたとき ⇒ 窒息の解除「腹部突き上げ法」から

一人ずつ、のど詰めしている人形に背部からの腹部突き上げ法をしました。

私は、初回、背部からでは異物が出せませんでした。

講師の出来さんより、「背部から出せなかった場合は、床の上に寝てもらい正面からの腹部突き上げ法をしてください」とのアドバイスをもらい、再トライ。

無事、異物を出すことができました。

 

皆が一通り試したところで、

腹部突き上げ法を実施するにあたり、

「高齢者の身体は人にもよりますが、車いす利用であったり、円背や拘縮が強かったり・・・と、背後からの腹部突き上げにも困難が多い。」

「夜勤中などで、一人で対応しないといけない場合、応援がいない場合どうすればよいか?」

などの質問が出ました。

・車いす利用の方の場合→車いすを背中側から床に倒して、仰臥位状態にしての正面からの腹部突き上げ。 

  ・・・この”車いすごと倒す”という方法、目からウロコです!これには、一同驚き隠せず、「一人でもできるね~!車いすの方でもできる!」と声がもれておりました。消防では教えてもらったことない方法でした。一刻を争う事態で、大変有効な手段だと思いました。

・円背や拘縮の強い方の場合→仰臥位が難しければ、側臥位での腹部突き上げ。実施者が力が入りやすいポジションをとれるよう背中を壁などにあてるのも有効手段。

 

 

そして、

■心臓マッサージ。

いざやると、力の加減とペースが難しいのですが…。

モデルの人形と連携した機械にデータが表示され、解析されるシステムしなっていました。スタッフそれぞれやらせてもらったのですが、30回の実施で90点以上を目標に各自取り組みました。

講師の出来さんより「ここは女性が多いのに、皆さん力がありますね~」と。ここでは、褒め言葉です!

96点という高得点を出すスタッフもいました。

 1時間の予定だった講習は、あっという間に終わってしまいました。

緊急時の対応で、ケース別に聞きたかった質問もあったのですが、時間も来てしまったし、持ち帰りますとなったところで、

質問表にめを通した出来さんがが「答えられる範囲で。今、答えましょうか?」と、なんともありがたいお言葉!!

・高熱が出たときの対応

・誤嚥性肺炎の対応と予防

・普段の様子にムラがあり体調把握が難しい方について

・緊急時家族さんと連絡がつかず、判断できない場合どうするとよいか

・脱水の見極め方。。。

 などなど。スタッフそれぞれが疑問に思っていることや困っていることについて、ひとつひとつの質問に真摯に返答して頂きました。

直接お答えいただくと、、こちらもより具体的になり、つっこんだ事もさらに聞くことができ、本当に役に立ちます。

気が付けば、さらに1時間過ぎており、予定を大幅に延長しての講習会となりました。

 

 

人をお預かりしているということは、その人の命をお預かりしているということだと思います。

現場では、まったなし!で色々な事が起こります。

迅速かつ丁寧な対応を求められ、スタッフ一人一人に責任のある仕事だと思います。

 

そして、いかなる時も利用者さんお一人おひとりの尊厳が守れるように、

ご本人・家族さまへの、事前の緊急時の対応についての意思確認の重要性を改めて感じました。

 

大変、学びの多い講習でした。千舟町クリニックの出来さん、本当にありがとうございました!!!!!!

 

             グループホームぷうさんのおうち 宇都宮忍