ある通販会社の常識!!


                                   平成27年7月吉日



     寺川 勲雄 様(お客様番号:       



                                 株式会社

                         TEL     FAX

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     *合計金額が高額・商品点数が多い場合





    



 上の手紙はある通信販売会社のカタログを見て 6月20日前後に発注した商品に関して7月24日に届いたものである。

 

 

 この手紙を読まれた皆さんはどんな感想を持たれるだろうか。

  

 

 人間60も過ぎると気短に怒りっぽくなるもので、

 この手紙を読んだ私は 腹が立って1日中 不愉快な思いをした。

 

 この手紙から考えられる問題点は、およそ次の様に思われる。

 

 1.スピード感が全く無い。手紙の7月吉日という日付は違和感を覚える。

 

 2.電話番号と検索の結果など 人をハナから悪人扱い。

 

 3.お客様に対する 感謝の気持ちも 遅くなっている事のお詫びもない。

 

 4.社内文書かと思える様な事務的な文章  等々である。

 

 

思うにこの会社は、仕事が細分化して、それぞれの担当部署が自分の範囲の仕事だけして、

会社全体の視点が欠け お客様の顔が全く見えていない。

顧客満足(CS)などという概念も無いのではないかと思われる。




   最近インターネットの普及と、物流の整備によって

   通販の売上は大幅な伸びを示しているが、

   アマゾンの成長ぶりなどはその最もたるものだろう。


   私も アマゾンを利用するが、

   スピード感があり正確で信頼感もある。

   年毎に業務手順も改善がすすんでいる。

 

 

       然し、落着いて考えてみると 

 

       私達の会社もこの通販会社の様な事をやってはいないだろうか。

 

       毎日の仕事に追われ、仕事をこなすことにアクセクして、

       肝心の利用者・お客様の事を忘れていないだろうか。

 

 

       "他山の石”としたいものである。

 

 

    さて、

    この手紙の返事だが、

 

          「やっぱり とり込み詐欺」

 

    と思われるのもシャクなので、

    通販会社の改善に役立てばと思い(半分腹もたって・・・、)

    前述の思いを書き添え 代引きを承知する事にした。

 

                但し、最後に 以後カタログの送付は一切不要と付加えて・・・。

 

 

    

     はたして この文句いっぱいの返事に恐れをなして音信不通になるか、

     この夏に着ようと思った商品だが、忘れた頃の 秋に届くかもしれない!

 

 

                                                  社長 寺 川  勲 雄