先日NHKの番組『プロフェッショナル』を見ていて感動した!
時々この番組を見るのだが いつも 一流のプロに感心するし、日本人って素晴らしいと
誇りに思ったりもする。
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先日は 金融マンの話である。
大学を卒業した彼、荒井和弘氏は
信託銀行 外資系投資信託会社へと移転し、
努力して金融工学をマスターし、
何千億もの資金を運用するのだが、
その重圧の為に体を壊し、退職せざるを得なくなっ た。
失意の中で 巡り合った一冊の本 。
その中には小さいながら社会に役立つ会社、志ある会社を数多く紹介してあった。
この本を読んだ彼は、今まで歩んできた人生は何だったんだと大いに反省。
周りの人達に呼びかけて 資金を募り267人の人達から3億7百万お金を集めて ファンドを立ち上げた。
今は 賛同する人が増えて1万近くになっている。
そして 運用益の中から、出来るだけ低金利で、社会貢献を目指してきた志ある会社へ投資し、
その企業を助けている。
今はその数50社になる。
資金繰りで苦しんでいる 地域林業の為に頑張っている林業会社、取引先の倒産で苦境にあった今治の
タオル会社 等々である。
その中でフェアトレードカンパニーの具体例が取り上げられていたが、この会社はインドやバングラ
ディシュの貧しい人達に仕事を与えようと衣類や民芸品などを発注し、その製品を販売。
後進国の貧しい人達を助ける為に、代金は前払いの制度をとっている。
そのため資金繰りは苦しく、多くのリスクを抱え、売れれば売れるだけ代金が増え 安定経営は難しい
状態である。
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彼は従業員に面接し、その社会的貢献は認めつつ、今は従業員のモラルも高いけれども この状態を続
ければ現地は豊かになるが、自分達は苦しくなり従業員も疲弊する。
この会社の経営に営利企業的指導をしていかねばと考えて、投資は一時断念して、数々の経営アドバ
イスを親身になって行う。
彼は
「本当の金融をやりたい」 「未来を作る金融」 「いい会社の応援国」
といった言葉を厚く語る。
私も仕事柄、金融機関から多くのお金を借り、大いに助けられたけれども、世間で銀行を揶揄する常
套語 「天気の良い日は傘を使えといい 雨が降ると傘を返せ」 という言葉があるが、私の経験上
残念ながらこんな思いをした事もある。
一度たりとも返金が遅れたり、約束をたがえた事はなかったにもかかわらずである。
金融機関も一般の会社も、何の為の仕事か 何の為の人生か。
志を果たすのが仕事であり人生でありたい。
牛や豚のようにただ生きるだけでは一度限りの人生 勿体ないではないか!
社長 寺川勲雄
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