格差社会

アベノミクスから2年、この間、日経平均株価は60%上昇し、ついに2万円の大台に届いた。
みのりグループ関係者の中にも、この恩恵を受けた人達は少なからずいるのではなかろうか。
儲けた人は、他人に「儲けた儲けた」とは言わないから、実態はよく分からないが、ひとりほくそ笑んでいるのではないだろうか。
最近、世界的に売れている経済書がある。
フランスの経済書トマ・ピケティの書いた「21世紀の資本」である。
たいていの本屋さんに並んでいるが、なんと1冊5,940円である。
これが一寸したブームで、関心を持って見ていれば、あちこちでピケティの名前を見かける。
ピケティはこの本の中で世界の資本主義で富める人と貧しい人との格差が広がりつつあり、これを是正すべきだと述べている。

具体的な格差の実態を資料で見てみると、日本は上位1%の人たちの年収が1,279万円。
アメリカでは、4,385万円である。これに対して下位90%の人の所得はリーマンショック以降、下がり続け年収150万円を下回っている。
そういえば最近のニュースでは子供の貧困率が16.3%で昭和60年の10.9%から上昇傾向である。
これはOECD加盟国30ヶ国のうち12番目に高い。
子供は国の宝。
その中で食事も十分取れない子供がいると聞くと、胸が痛む。みんなで、何とかしたいものである。

ところで気になる我社の所得。比較してみるとグループ会社4社とも、下位90%の人たちの所得を超えている。
経営者としては一安心、更にこれを引き上げたいものである。

それにしても、こんな高い本が世界でブームとなって売れているピケティの所得は、いったいいくらだろう。
かなり儲かっているに違いない。


トマ・ピケティ

経済学者

トマ・ピケティは、フランスの経済学者。クリシー出身。経済学博士。
パリの高等師範学校の出身で、経済的不平等の専門家であり、特に歴史比較の観点からの研究を行っている。
2002年にフランス最優秀若手経済学者賞 を受賞。パリ経済学校 設立の中心人物であり、現在はその教授である。

生年月日: 1971年5月7日 (43歳)
生まれ: フランス クリシー
著書: 21世紀の資本